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英語の傾向【文化構想学部】

早稲田大学文化構想学部の英語試験を突破するためには、入念な傾向分析に加えて、「語彙力」「文章読解力」「速読力」「瞬発力」を鍛える必要があります。
そこで今回は、早稲田大学文化構想学部の過去問をもとに英語試験の出題傾向と対策を徹底解説します。

早稲田大学文化構想学部の英語試験の概要


ではまず、早稲田大学文化構想学部の試験の概要について詳しく見ていきましょう。

【試験内容】

早稲田大学の入試は、学部ごとに大きく傾向が異なりますが、文化構想学部の入試では以下の2パターンから選択することができます。

・早稲田大学の個別入試において3科目(英・国・社)すべてを受験する
・英語は4技能テストで受験し、個別問題は国語・社会のみを受験する

受験生は、このどちらかを選んで受験することになります。

後者の試験において、英語の4技能テストを利用する場合には、「英検(準1級~)」「TOEFL iBT」をはじめ、「TEAP」「TEAP CBT」「ケンブリッジ英検」「GTEC CBT」といったテストのいずれかの基準スコアが必要になります。

【個別入試における英語試験の内容】

文化構想学部の個別試験における英語入試の構成は、以下の通りとなっています。

大問1:長文の空所補充
大問2:長文読解
大問3:長文の空所補充
大問4:会話文の空所補充
大問5:英語要約、英作文
※英文要約以外は、すべて選択式

【個別入試における英語試験の合格ライン】

一般的に、早稲田大学文化構想学部の英語試験(個別入試)の合格ラインは、約8割と言われています。
早稲田大学を第一志望とする学生はもちろんのこと、慶応大学や東大・京大をはじめとする旧帝大を志望する学生が数多く受験するため、難易度はかなり高めです。
また、人気の学部ということもあり受験者数が合格者数の10倍を超えることも予想されます。
倍率が高いうえに、優秀な学生が数多く受験するため、わずかな点数差が大きな命取りになることは言うまでもありません。
合格を勝ち取るためには、取りこぼしをせず、着実に点数を積み上げていくことが大切です。

早稲田大学文化構想学部の英語試験(個別入試)の傾向と対策


早稲田大学文化構想学部の個別入試における英語試験の特徴は、なんと言っても「英文の量が多いこと」に尽きます。
上記の試験内容を見てわかる通り、全体の8割近くを長文読解が占めており、長い文章に耐えうる相応の実力が求められます。
しかも、そのほとんどが社会・文化系の素材をもとにした非常に難解な内容であるため、基礎的な「単語力」「読解力」だけでなく、素早く文章を読んで理解するためのスピード力や、適切な解答を瞬時に見極められる瞬発力も必要です。
具体的な傾向と対策については、設問ごとに詳しく解説していきます。

大問1:長文の空所補充

大問1は長文の空所補充形式となっており、300字前後の短い文章の読解問題が2題出題されます。
文章の内容に沿って4つの選択肢の中から適切な単語を1つ選ぶ問題となりますが、単語帳に掲載されていないような難解単語は選択肢になっていないため、基礎的な単語をしっかりと押さえていれば問題ありません。
ただし、長文の内容を正確に把握できていなければ適切な解答を選べませんので、前後の文脈をしっかり押さえておくことが大切です。
解答時間の目安はおよそ20~25分となっています。
速読の力が養えるように今のうちから訓練しておきましょう。

大問2:長文読解

大問2は、英文の内容一致問題です。
この問題は長文を読んだ後に各設問に応えていく形式となっており、英検やTOEICなどの試験に慣れている方は、比較的なじみやすいスタイルと言えるでしょう。
問題の中身は、特にひねった難しい問題は出題されておらず、段落ごとに1問ずつ設問が用意されていることがほとんどですので、文章の流れに従って問題を解いていけば大丈夫です。
ただし「文中で使われている表現」と「問題の選択肢で使われている表現」は、微妙に言い方やニュアンスを変化させて使われていますので、引っかからないように気を付けましょう。
また、時に難解な単語(専門用語など)が出てくる場合もありますが、遭遇した際には「単語の意味を思い出す」のではなく「文脈から意味を推測する」と、スムーズに文章を読み進めることができます。
こちらの解答時間の目安はおよそ20分です。
受験勉強の段階では、単に単語を覚えるだけでなく、言い換えの熟語表現や同義語、類義語なども体系的に覚えておくと効率的に学習が進められます。

大問3:長文の空所補充

大問3も、長文の空所補充となっています。
こちらは大問1のように単語を選ぶのではなく、「適切な文を選ぶ問題」です。
一見すると単純な問題なように感じますが、選択肢が8つありますので、文章をなんとなく読んでいるだけでは選択肢を絞り込むことが出来ません。ダミーの選択肢もあるため、文章の内容を正確かつスピーディーに読み解くとともに、「時制」「接続詞」「代名詞」のほか「話の展開」などにも注意して、不自然でない文章を選ぶ必要があります。
解答時間の目安は約15分とされていますが、「大問1」や「大問2」で集中して長文を読んでいると、中盤(大問3~)に疲れてペースダウンしやすいので、ここで読解のスピードを落とさないことが大切です。
そのためには、集中力や読解スピードを一定して保てるように、日ごろからストップウォッチなどで時間を図りながら問題を解く練習を積むことがキーポイントとなります。
常に時間を意識することで、タイムプレッシャーに負けることなく本番の試験も自信を持って臨めます!
大問3は多くの受験生がニガテとする問題の一つですので、過去問や類似問題で演習を繰り返しましょう。

大問4:会話文の空所補充

大問4は、会話文の空所を埋める問題です。
選択肢がa~kといった形で複数用意されており、それらを該当する番号のカッコに当てはめていくスタイルとなっています。
基本的には、大問1や大問3の解き方と同じのため、話の流れを考えながら読み進めていけば問題ないでしょう。
会話文なのでシチュエーションを想像しやすく、比較的取り組みやすい印象ですが、さまざまな口語表現が出てくるため「聞いたことがない」「知らない」といったフレーズに遭遇することがあるかもしれません。
あらかじめ単語や熟語、フレーズなどを覚えておくことはもちろんですが、もし知らない単語が出てきた場合には、前後の内容や使われている動詞などから推測して選ぶようにしましょう。
ちなみに大問4の解答時間の目安はおよそ10分です。
全く同じ問題が出題されるわけではありませんが、スピーディーに解答できるように、過去問で出てきたフレーズや表現などはしっかり覚えておきたいところです。

大問5:英語要約、英作文

大問5は、これまでの選択式問題とは打って変わって、文章の内容を英文で要約する形式となります。
単に内容をまとめるだけでなく、話の流れや要点を掴みながら要約してくことが大切です。
さらに、大問5では『文中の言葉をストレートに使用することはNG』とされています。
つまり、言い換えをしたり、別の表現を用いたりすることが求められるのです。
こちらの問題の解答時間の目安は約10分。最後の問題で「時間が足りなかった・・」「満足いく解答が書けなかった・・」ということがないように、日ごろから語彙力を増やすことはもちろん、スペルミスや文法のミスを最小限に抑えられるよう正確な文章を書く訓練を重ねることが大切です。

まとめ

今回は、早稲田大学文化構想学部の英語科の試験の傾向と対策について詳しく解説していきました。
こちらの入試は、非常に英文の量が多く難易度の高い内容となっていますので、英語の基礎的な力だけでなく応用力も求められます。
過去問を活用して、しっかり対策を練っていきましょう。