このページでは、慶應理工学部を受験するにあたって押さえておきたい情報について、最新データに基づいてまとめています。理工学部を受験することに決めたら、自分の将来ビジョンを固めて適切な学門選びをするためにも、早い段階で目を通しておきましょう。
慶應義塾大学の理工学部の前身は、1939年に設立された「藤原工業大学」。これは日本初の私立工業単科大学でした。
開校当初こそ機械工学科、電気工学科、応用科学科の3学科しか無かったものの、1944年に慶應義塾大学に併合されて以降、年々学科の数が増えていき、現在では総勢11の学科を擁する、同大学最大規模の学部になりました。
現在仕事や暮らしの場面で広がり始めている「AI・データサイエンス研究」、産業から介護まで幅広いニーズで使われる「ロボット関連研究」、遥かな空の更に先に広がる宇宙までを見据えた「航空・宇宙関連研究」、医学部・薬学部・看護医療学部と連携して新たな医療の進歩を生み出す「医工連携研究」など、幅広い分野それぞれにおいて先進的なテクノロジーを駆使した研究を行っています。
学科が多いことから、理工学部は慶應で唯一「学門制」を導入しており、学生は受験時にA~Eまでの学門を選んだ上で入試を受け、入学後はそれぞれの学門に応じた学科へ進む流れとなります。
その内訳は、物理・電気・機械分野の「学門A」、電気・情報分野の「学門B」、情報・数学・データサイエンス分野の「学門C」、機械・システム分野の「学門D」、そして化学・生命分野の「学門E」となっており、それぞれに3~4の学科が割り当てられています。
成績優秀者に限り「学門越え」という特例措置があるものの、基本的には学門以外の学科を選択することはできません。それぞれの学門で定員や倍率が異なることはありますが、入試に受かることだけが目的ではありません。大学生活全体を左右する問題ですので、入学前に自らの興味の対象をしっかり見据えて検討しておくことが大切です。
理工学部に入学すると、1・2年次は他学部生とともに横浜の日吉キャンパスで学び、3・4年次は矢上キャンパスに拠点を移して学びを深めます。
キャンパスの移動となると距離的に大きく変わってくることが少なくありませんが、矢上キャンパスは日吉キャンパスから谷一つ隔てた高台の上に位置しています。そのため、キャンパスが変わってからもあまり違和感無く通うことができるでしょう。