このページでは、慶應法学部を受験するにあたって押さえておきたい情報について、最新データに基づいてまとめています。早い段階での準備にはもちろん、受験直前の最終確認にも役立ちます。法学部を受験する予定の人は、是非目を通しておきましょう。

慶應義塾大学の法学部は、1890年に同大学部に設置された「法律科」、1898年に増設された「政治科」の2つを起源としていて、文学部・経済学部と並んで慶應で最も歴史のある学部の1つとされています。

「法学部」と聞くと、弁護士などの法律のプロフェッショナルを養成する学部だというイメージが強いかと思います。それ自体はもちろん正しいのですが、だからといって法律だけを専門に学ぶわけではありません。慶應法学部では、多種多様な一般教養について学ぶ機会も幅広く設けられているのが特徴です。世界の歴史や文化、宗教や思想について学ぶ文系の学問についてはもちろん、物理学や生物学、心理学などの理系に属する学問についても、法学部専任の講師がいて、幅広く教養を深めることができます。

慶應法学部は、法律を専門に学ぶ「法律学科」と、政治を専門に学ぶ「政治学科」の2つの学科に分かれています。とはいえ、それぞれの学科で学ぶことが完全に分断されているわけではなく、法律学科では法律を中心に政治についても学び、政治学科では政治を中心に法律についても学びます。法律と政治、いずれも私たちが生きていく社会のルールを作っていく土台となるものであり、いずれかが欠けていてはルールが成り立ちません。慶應法学部は、社会のルールを作るに値するプロフェッショナルを養成する学部です。そのため、卒業後の進路も法律・政治関連の職種に限らず、多彩な分野で活躍する優秀な人材を多く輩出しています。

慶應法学部では、筆記試験による「一般選抜(旧一般入試)」の他に、主に海外の学校出身者を対象とした「帰国生・IB入試」と「留学生入試」、指定校と付属校からの推薦を利用する「推薦入学・塾内進学」に加えて、「FIT入試」という独自の入試制度も導入しています。FIT入試は、言うなれば慶應法学部に特化したAO入試です。法学部で学んでいく上で必要となる教養やコミュニケーション能力について、小論文や面接での応答を通して確認します。学力だけでなく、入学後の将来のビジョン等も踏まえて、教える側と教わる側との良好な相性(FIT)を判断する面白い試みです。