このページでは、慶應商学部を受験するにあたって押さえておきたい情報について、最新データに基づいてまとめています。自分のビジョンと学部との相性を見るためにも、早い段階で目を通しておきましょう。

慶應義塾大学の商学部は、同大学創立100年の節目である1957年に生まれました。しかし、その原点は更に古く、1890年に慶應義塾に設置された「理財科」まで遡ることができ、経済学部と並んで非常に歴史の深い学部です。

「商学部」という名の通り「商い」、つまりお金に関することの学びが商学部のメインフィールドです。お金による経済活動の測定を行う「会計学」、企業の経営や運営について研究する「経営学」、マーケティングを代表とした様々な営利活動について学ぶ「商業学」、そしてそれらを踏まえた、社会全体の経済活動を把握する「経済・産業」。商学部での学びは、これら4つのフィールドを軸に、全部で9つの分野で構成されています。
同じくお金に関する言葉である経済を冠する「経済学部」との違いがわかりにくいかもしれませんが、経済学部がマクロ経済学やミクロ経済学など、お金の動きを抽象的な理論として学ぶ傾向が強いのに対して、商学部はより具体的かつ実用的に学ぶ点に強みがあります。経済学部を既に擁する中、創立100年の節目に設立された商学部には、実学の最高峰である慶應義塾大学の自負が窺われます。

医師免許試験、司法試験と並んで三大国家資格試験と言われる「公認会計士試験」。慶應義塾大学は、45年連続で大学別の公認会計士試験合格者数第1位を貫いています。
公認会計士とは、監査・会計業務のスペシャリストであり、企業等の財務情報が適切かどうかを判断する重要な職業です。現在、全国の公認会計士は約38,000人ですが、そのうちの慶應出身者の数は4,000人を超えており、高いシェア率を誇っています。
もちろん、商学部出身者の進路は公認会計士の他にも幅広く、学術研究や金融・保険業、情報通信業など、日本だけでなく世界の経済活動の根幹を成す人材を数多く輩出しています。

商学部に入学すると、まずは横浜にある日吉キャンパスで商学の基礎となる数学や統計学と、その他の一般教養科目や外国語について幅広く学びます。
その後、3年になると学びの場が東京港区の三田キャンパスに移ります。ここでは、1・2年次に学んだことをもとに、各々の学びにあった研究会(ゼミナール)に所属し、その集大成としての卒業論文を作成していきます。