このページでは、慶應文学部を受験するにあたって押さえておきたい情報について、最新データに基づいてまとめています。文学部を受験する決心がついた人は、早い段階で目を通し、ライバルに差を付けましょう。
慶應義塾大学の文学部は、同大学内でも最古と言ってよい、非常に歴史のある学部で、創設は1890年にまで遡ります。
開学当初には森鴎外氏を講師として迎えていたこともあり、その後も生徒や教員として数々の文化人を輩出しています。
「文学」という名前の響きから、一般的に文学部は、小説などの著作物の読み解きに重きを置くものと思われがちですが、慶應文学部はひと味違います。そこには各国文学は言うまでもなく、歴史学や哲学、心理学に社会学、果ては自然科学まで、幅広い17もの専攻分野が含まれています。
慶應の文学部は、「文を学ぶ」という字義通り、広く人間の「文」、すなわち「言葉を媒介とした知の集合体」全般を扱う学部であると言えます。
慶應文学部へ入学すると、まず1年次は横浜日吉のキャンパスで幅広い知見を学びます。続いて、そこで学んだ知見を踏まえ、2年次に先述の17分野の中から自分に合った専攻を選ぶことができます。2年次以降は東京港区にある三田キャンパスで学ぶことになります。
1年間、総合的な視野を養った上で専攻を選べるという、非常にリベラルなカリキュラムです。入学時にゴールを決める必要がなく、より自分らしい学び方を模索することができる点が魅力です。
慶應文学部の偏差値は65。難関揃いの慶應の中でも、難度の高い学部であると言えます。
一般選抜(旧一般入試)の試験科目は、「外国語(英語を含む4ヶ国語から選択)」、「地理歴史(日本史B、世界史Bから選択)」、「小論文」の3科目。一次試験のみで二次試験はありません。
2022年度の一般選抜(旧一般入試)の募集人数は580名、試験日程は2023年2月15日です。
文学部入試の特徴として、英語の辞書持ち込み可というものがありますが、「辞書を持ち込めるから単語の勉強は不要」などと甘い考えを抱いてはいけません。大学受験水準を越える語彙が問題中に含まれるための特別措置であるため、それ以外の単語も逐一辞書で引いていては、時間が足りなくなってしまいます。
地理歴史と小論文に関しては、他の学部とそれほど形式に差はありませんが、当然難度は高いです。しっかり対策をした上で臨みましょう。