慶應義塾大学の環境情報学部は、総合政策学部とともに1990年に神奈川の湘南藤沢キャンパスに設立されました。
学部名は「21世紀は環境と情報の世紀である」というコンセプトのもとに命名され、同じキャンパスにある総合政策学部と合わせて「SFC(Shonan Fujisawa Campus)」と通称されることが多いです。
環境情報学部は「文に融合した理系」というテーマのもとに発足した学部です。そこでは、生命科学や情報工学などの理系色の強い分野についてはもちろん、言語学や社会学などの文系色の強い分野についても学ぶことができます。また、各分野を繋ぐものとしてコンピュータ・インターネットについての理解を重要視しており、キャンパス内には学生が利用できるコンピュータ端末が数多く設置されています。3Dプリンターやデジタルミシンなどの珍しい機器もあるので、他の学部ではできないようなユニークな研究をすることが可能です。
同じく湘南藤沢キャンパスを拠点としている「総合政策学部」とは文系理系を越えた繋がりがあり、入学後はそれぞれの学部の授業を横断して受講することができ、研究会なども合同で行われています。そのため、両学部で学べることに大きな違いはありませんが、環境情報学部ではプログラミング8単位が、総合政策学部ではプログラミング4単位・語学4単位がそれぞれ卒業要件として必要となっています。
環境情報学部は、総合政策学部と並んで日本の大学で初めて「総合型選抜(旧AO入試)」を導入した学部です。そのため、例年他の大学や学部では考えられないほど多くのAO入試枠を設けており、2022年度は一般選抜(旧一般入試)の枠が225名のところ、AO枠は150名という大きなシェアを占めていました。
また、環境情報学部の入試において、一般選抜(旧一般入試)と総合選抜(旧AO入試)のどちらにおいても小論文を重視しています。文系理系を問わない試験形式であることから、幅広い受験生に合格のチャンスが与えられていますが、難易度は私大の雄である慶應。生半可な方法で受かるものではないので、しっかり対策を取った上で臨みましょう。
環境情報学部は、慶應の中でも有数のユニークな学部です。その独自性は学びの現場だけでなく入試にも表れています。このページでは、慶應の環境情報学部を受験するにあたって役立つ情報を、最新データに基づいてまとめています。事前準備にはもちろん、入試直前の最終確認にも使えます。このページの内容を有効活用し、合格を実現させましょう。