このページでは、慶應義塾大学の総合型選抜試験(旧AO入試)を受けるにあたって押さえておきたい出願資格や期間、例年の合格倍率や志望者数、試験方式などについてまとめています。必要な情報をしっかり確認し、合格へ向けて適切な対策を取っていきましょう。

慶應大学の総合型選抜の種類

入試名・選考方法 学部
自主応募制による
推薦入学者選考
文学部
FIT入試 法学部
AO入試 ・理工学部
・総合政策学部、環境情報学部
・看護医療学部

最新総合型選抜(旧AO入試)の特徴と対策

AOというのはAdmission Office(入学許可事務局)の頭文字から来ており、もともとはアメリカで始まった入試制度です。
2021年入試より、名称が「総合型選抜試験」に変更となりましたが、本質は変わっていません。

今でこそ数多くの大学が取り入れている総合型選抜試験(旧AO入試)ですが、日本で初めて導入したのは慶應義塾大学の総合政策学部・環境情報学部(通称SFC)でした。
現在では、これらに加えて法学部、文学部、理工学部(若干名)、環境医療学部(若干名)でも導入されています。

総合型選抜試験(旧AO入試)では、ペーパーテストでの点数を重視する一般選抜(旧一般入試)とは異なり、大学の求める学生像(アドミッションポリシー)に合致する学生を採るため、志望理由書や面接などで多角的に能力値を判断した上で合否が判定されます。

そのため、誰にでも合格するチャンスがあると言えますが、だからといって決して簡単な道ではありません。慶應義塾大学はAO入試導入の先駆けであるということもあり、他大学と比べて、より一層入念な判定が行われます。「高校在籍時の評定が良ければ受かる」、「面接をそつなくこなせば受かる」といったような甘い世界ではありません。門戸が広いからといって、誰もがそこを通り抜けられるとは限らないのです。

また、同じ大学であるとはいっても、学部ごとに求める学生像は異なります。そのため、総合型選抜試験(旧AO入試)の内容も学部ごとに趣が異なっており、法学部では社会問題に対する理解や教養の度合いを問う小論文などが課される「fit入試」、文学部では小論文形式で思考力や論述力を問う総合考査を含む「自主応募制による推薦入学者選考」といったように、出願形式や試験の内容に違いがあります。

それに加えて、総合政策学部、環境情報学部(SFC)では春AO、夏秋AO、冬AOの3種類の出願時期があり、それぞれで出願資格が異なっています。

慶應義塾大学の総合型選抜試験(旧AO入試)に合格するためには、各学部のアドミッションポリシーを読み込み、受験資格をしっかり確認した上で、小論文対策や面接練習など、それぞれの学部に最適化した対策を取っていく必要があります。