生涯教育学専修について

人は「生涯に渡って教育を受ける」機会がある、ということを前提に、学齢期までの「受ける教育」から、学齢期以降の「自ら学ぶ教育」への一連の教育活動の研究をしていくのが早稲田大学教育学部教育学科教育学専攻生涯教育学専修です。
エビデンスに基づくディスカッションが大切にされているため、「教育調査」というアンケートの作成から実施、統計までの活動を積み重ねます。
人々の在り方や、生き方を調査や研究を活かして学びながら、自分自身についても考える機会を得られ、生涯教育を通じて、自分がどのように社会に役立てるのかを考察することができる専修です。
1,2年次に学ぶのが「教育とは?」という、普段私たちが深く考える機会をもたない部分です。
そこを明らかにしつつ、身近な生涯教育にはどのようなものがあるのかをピックアップしながら、それが地域の人々の教育にどのように役立っているのかを考察します。
さらに、生涯教育の歴史を紐解いて、これまでの生涯教育の歩みを辿っていく授業が展開されます。
3,4年次は、それぞれの学生が生涯教育についての研究を深めたい分野を選択します。
その中で、早稲田大学教育学部教育学科教育学専攻生涯教育学専修として、地域の人々の教育に役立つ内容のオープンカレッジを考えてみる、という演習もあります。
卒業論文は原稿用紙80枚以上と膨大な量ではありますが、それだけ時間をかけてじっくりと自分の研究を深めることができる機会が生涯教育学専修に備わっているのです。
教育学部の詳細の分岐図

入学試験について

2022年度の早稲田大学教育学部教育学科教育学専攻生涯教育学専修の一般選抜においての募集人数は100名です。
教育学部の一般選抜は3教科の試験があり、文科系(A方式)と理科系(B方式)の選択式です。
生涯学習学専修ではA方式が採用されます。
3教科それぞれの試験時間は、外国語と国語が90分間、地歴・公民が60分間となっています。
2018年から2020年までの倍率は、およそ8~10倍です。
これは、教育学部の中の他の学科専修と比較しても高倍率だと言えます。

入試科目は以下の通りです。

教科 配点 科目
外国語 50点 次のうちから1つを選択。
1.英語(コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ)2.ドイツ語3.フランス語
国語 50点 国語総合、現代文B、古典B
地歴・公民 50点 次のうちから1つを選択
1.世界史B、2.日本史B、3.地理B、4.政治・経済